創発民主制(Emergent Democracy)

blogでもなにかと話題の伊藤穣一さんが書いた論文から。
www.glocom.ac.jp/odp/library/75_02.pdf
○ GLOCOM
http://www.glocom.ac.jp/odp/library/abs200306_02.html

互いにグローバルな対話を行っている主権国家の代表たちは、グローバルな問題の解決については、ごく限られた能力しかもっていない。一枚岩的なメディアとそれが行っているますます単純化された世界描写は、合意の達成に必要とされるアイデア間の競争を提供できない。新しい技術によって可能になった創発民主制は、極度に複雑化した世界でわれわれが直面している諸問題の多くを、国家的規模でもグローバルな規模でも解決しうる可能性を秘めている。

「問題はグローバル化ではない・・」という世銀副総裁の
書いた本を思い出す。

「一枚岩的なメディアとそれが行っている
 ますます単純化された世界描写」

ってなんかマス・グローバルへのアンチテーゼとしての
Blogの存在みたいだな。

 われわれは、ツールとインフラをより安価で使いやすいものにして、より多くの人々にザ・ネットへのアクセスを提供するよう努め、民主的対話のこの新形態が、どのようにすれば行動に転化し、既存の政治システムと相互作用し合うようになるかを探求しなくてはならない。

コモンズに通じてる。
ただ、ことばをつくるとうのがおもしろい。

○ITTO
http://ellington.gel.sfc.keio.ac.jp/itto/log/000092.html
ウェブとしてもおもしろいなぁ。

ITTO BLOGは、(地方自治IT共同研修機構)パイロット研修開発研究会のメンバーのための「ネットワークコミュニティ = WEB上のたまり場」です。

hotwired モードとしてのガバナンス
http://www.hotwired.co.jp/bitliteracy/tsutiya/030701/03.html

○Esaka Tkaeru memoより
http://corecolors.com/esaka/archives/000084.html

[Q][com][ba][model]卒論に向けたやりとりメモ

ディスカッションのフィードバック

> まず、雇用の大衆(マス)化。
> 流動化という実際の出来事をどうやって、
> 社会という全体(システム)で考えるか
> について、視点がひろがった。
>
> 考え方として、あるものごとが進む局面なり政策の
> もうひとつの側面を見る眼と、考え方を養う必要が
> あるなぁと。

そーねー。

例えば、食品のtraceabilityの話でも同じ。
常識的に考えれば、トレーサリビリティーはあがれば
あがるほどいいと思うんだけど、
今の農水省のやり方って、そのトレーサビリティーの向上、
ないしは最低限のシステムの確立のための、農家への補助・支援が
全くないままに、ただ、責任を農家に押しつけるだけになってるみたいで、

っていう話を農家の人にきいて、

だから、やっぱり、何事でも、別な側面見ないとと思うし、
implementationまでキチっとできとらんとね。

> で、その両極面を見たうえで、
> 次の提案なり、方向性を考える。
> これは、ものを書く上でも意識していきたいところっす。

言いっぱなしで満足しない、
向上心?っつーか探求心みたいなのは
持ってたいね。

> 成長できない(キャリアを蓄積できない)仕事を
> どのように考えるかという実質的な問題と、
> それ以外の個人の「自己実現の場」を、
> どういった方法で考えるか。

うん。


日本は、よい意味で、全員が全員で同じ前提を共有してて、
それがゆえに円滑にモノが進むだけど、
逆にそのようにモノトーンであるがゆえに、一度その前提が崩れた
瞬間に、オルタナティブなシステムが用意・準備できてなくて、
それが大問題。
やっぱり、他人の追随ができる立場じゃなくなってしまった今、
日本っていう国全体で一概に言ってしまうことが許されるならば、
やっぱり「多様性」は不可欠。
より具体的に言えば、一つの方向性がダメだったときの、代案、
他のオプション、そーゆーものがゼッタイ必要。