価値再考−担保としての信頼・信用

http://www4.ocn.ne.jp/~knk/tandt/linux2/content.html
初出はJMM

伊藤譲一氏の発言はおもしろい。

「人間のなかでの価値ということを考えると、よくエコノミックマンはお金を積めば積むほどユーティリティが増えてハッピーになるといわれますが、LINUXのプログラマーを見ていると全然違うんですよね。いくらお金が入っても気に入らなければ何もしないしけど、LINUXのためなら何でもする。そういうモデルの人が実際いるんです。ものすごく話を単純化してしまうと、ほとんどの世の中の価値は金では買えなものなんです。僕は個人的には10億円あれば、もういらないですよ。それより愛とか友達とか刺激のほうが大切だし、そういう価値が実は信頼・信用として信頼・信用になっているわけですよね。」

「ネットが何を一番大きく変えているかというと、若者の美学だと思うんです。例えば、文化人がネットを通じて直接若い人に影響を与えて、ドリームを変えている。そうすると、経済なんかなくなっちゃっていいやということになって、何のために経済やお金を守っているのかという問題も、メタなレベルで起きてくると思います。」

「インターネットによって、僕は、育った環境や住んでいる国や文化が異なっていても、自分と同じ価値観を持つ人間と出会うことができた。それが、僕にとってインターネットの最大の魅力だ。」