呪いの言葉を解き放つための「図太さとやさしさ」。


田口ランディさんのエッセイより引用した友達
からの引用。

「感じの悪いひとについて」


現実に自分が、時間的、身体的、精神的余裕がないとき、人の話を全く受け入れられない人間になってしまう。そういうときの自分はひとのちょっとした言葉がすべて攻撃的に聞こえてしまう、読める。そして、無理して相手の話を聞いていると、被害者意識が膨らんで、ヒステリックになってしまう。

じゃあ、余裕を失った私をシラフに戻してくれるもは何か?私から冷たくされてもなお、ぶつかってくる「人間」なのだ。

無力さを感じた時、受け入れられていないと感じたときは、こちらを向いてくれるまで粘る。嫌みを言われて、邪魔扱いされても、冷たくされても、それでもめげない。これがいつもうまくいくとも限らないが、そこから糸口が見つかることは確かなのだ。

人を呪わない言葉を話す、そのためにはまず、自分が呪いから解かれる必要がある。

誰かの言葉に傷付いたとき、私は相手を変えたいと思ってきた。でも、最近は相手を変えたいのは、自分の都合だと思うようになった。

人は傷付いている自分を相手に知られるのが、恥ずかしいので、つい、相手を攻撃してしまう。

何かを変えるためには、両者に図太さと、やさしさが必要だ。