村上春樹

山散歩。


天才を、「本質を見抜く人」というカーライルの
言葉を引用するなら、村上春樹はやっぱり天才だとおもう。

世界の終わりとハードボイルド・・を再読して、
海辺のカフカを読み終えて、

自分が長くテーマにしてきたことの、
結構な部分を行っているとおもう。

孤独・時間・記憶
邪悪なるものの存在
境界・世界と他者と自己・関係
光と闇・生と死
ペルソナとシャドウ
コンプレックス

それを学問的言語ではなくて、
文学という技巧的な表現手法、
それはオリジナルでありながら
共有される価値として提供しうる「作品」を
世に出せることに尊敬の念と、しっとを
感じる。

でも、悔しいからそこでの
残された課題と、引き継がれる問いを
いろんな面から吸収して、
次につながるものに活かしていこうとおもう。