時間・夢・記憶

比重ある時間が、古い夢のように君にのしかかってくる。
君はその時間をくぐり抜けるように移動を続ける。
たとえ世界の縁までいっても、
君はそんな時間から逃れることはできないだろう。
でも、もしそうだとしても、君はやはり世界の縁まで
行かないわけにはいかない。
世界の縁まで行かないことにはできないことだってあるのだから。(『海辺のカフカ』下巻P.428)

▼ 良質な読み込みのテキスト
「境界線」のカフカ
http://homepage2.nifty.com/NASCI/kafka/borderkafka.htm