内田樹による村上龍の言及。

なぜ日本人は快楽を知らないのか?
それは日本人は「モデル」を求めてしまうからだ、と村上は書いている。
だから快楽を得る仕方についてまで「あるべき快楽の享受法」があると思い込み、それを学習してしまうのだ。そして、「あるべき快楽」からの減点法で、いまの自分の快楽の「程度」を計量するようなみすぼらしいまねをするのだ。

で、じゃあどうすればいいのか?
という問いそのものが「モデル」を求める
人たちへの注意でもある。

他人をうらやむ自分は、欲望の模倣をしようとしてる。
気をつけないと。