いったん現代や現在を忘れたほうがいいと

対談 古典からの発想 松岡正剛×野村萬斎   →購入決定
http://www.eel.co.jp/03_near/01_seigowchannel/now_events/031208pt.html
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/topics/frame.html

【松岡】僕自身は今どういうふうに考えているかというと、
いったん現代や現在を忘れたほうがいいと思っている。
最近の現在なんて数ヶ月ですよ。そんなものはニュースであって、芸能でもないし、芸術でもない。

【野村】そういう意味で、消費文化ということになってしまうのかな。非常に一過性が強くて、
それを二度三度楽しもうということはしないですね。つまり余韻のない文化でもあるわけです。
(中略)作り手の側からもロングタームで観てもらいたいというものが自然とでてこないといけないでしょうね。
そういったことも、公共劇場の役割でしょう。

長期で考えるための素材づくりは、日々の短期の蓄積で考えるとすると
まだまだインターネットは、その年輪が浅すぎるのではないだろうか
という気づき。

人の生というある限定された時間を越えた「長期的」なものと、
短期をつきつめて、その瞬間に発現するエネルギーとの
バランス。そのための場や舞台、環境。