エコマネー企業コンソーシアム コミュニティポータル
http://www.hotwired.co.jp/matrix/0104/003/
コミュニティ・ポータルサイトの機能というのは、ポータルサイトとしても多目的な機能を果たすわけですけれど、エコマネーの非営利的な活動をサポートする、地域のコミュニティ活動、NPO活動をサポートする部分として、エコマネーが必要あろうと考えています。
非営利活動のサポートというのは、大事な側面だが、
その具体的なフレームやいかに。
ですから、ICカードも多目的なICカードで、ICカードのアプリケーションの一つとして、エコマネーというのもありうるんじゃないかと思います。それから、ポイントの流通が必要です。僕らは、「エコポイント」と呼んでるんですが、ポイントもその中で流通したり、ICカードの中に入っているということも必要なんじゃないか、ということを考えています。それが、今、具体化の段階にあります。
→ICカードのアプリケーションの一つとして、エコマネー
なるほど。
○ エコポイントの流通
今、各種のポイントがあるわけですが、互換性がないですから。消費者利益、生活者の視点から見ると、互換性のないポイントや、供給者の論理で発行されているものには、そんなのいいよ、という話になると思うんです。ポイントの還元も、商品を割引きます、場合によっては、データ取りたいから、そのためにお金もばらまきますよっていうビジネスモデルまで出たわけです。すべて金、金、金、と。
そうした状況の中で、常にモノを割り引くことで還元する、などというのは、発想が違うんですね。バブルと言われても仕方ない。お金だけにいつも還元していくようでは、消費者の意識とかけ離れていると思うんですよ。
イノベーションの対象も、経済的イノベーションではなくて、社会的イノベーションです。例えば、エコマネーが使われているところ、介護の問題とか、福祉、育児の問題、それから環境など、市民が参加してまちづくり活動を展開することによって、プロセス重視型のコミュニティ空間、環境共生空間を作っていこうということです。
まさにコミュニティソリューションだ。
結果オーライの形でやっていて、出来ればいいというのではなくて、自分たちの空間を自分たちで作っていく。そこにある種の新しいパブリック(公)が生まれるということなんです。
・新しいパブリック(公)
コモンズ、場、コミュニティなど
今必要とされるイノベーションは、人類が抱え込んだ地球環境の問題とか、少子・高齢化、コミュニティの問題など非常にやっかいな問題を解決するものでなければなりません。
大きな問いは小さなところから。
これに対して、何回も継続的にイノベーションを起こして解決していく。リナックスの世界はまさにそうなんです。非営利体が主役でイノベーションを創造し、その後営利が実現する。何回もイノベーションを継続する、1回限りではない。そういうパラダイム、リナックスが起こしたネットのパラダイムを、現実のリアルなコミュニティで実現し、我々人類が抱え込んだやっかいな問題を解決するために活用するわけです
非営利での(経済→社会的)マーケットの創造→営利での
問題解決の実現というサイクルは、なるほどと。
リナックス・キャスフィ・はてな然り。
ただ、この場合の「非営利」をもっと再定義しないとなぁ。
社会的起業家というか。
Q バーチャルコミュニティと通常のコミュニティによって、その 中で行き交う信頼というものも変化すると思うのですが、その あたりはどう思われますか?
ネットの力というのは、「たかがネット、されどネット」なんですね。「たかがネット」というのは、ネットはあくまで手段。
「されどネット」というのは、ネットで、だんだん取引関係が、直接的、相対的になっていきます。それから、価値決めが非常に自由になってきている。まさに、シェアウェアがやってきた、相対で価値を決めていって、お互いのインタラクションの中で最後の価値が決まっていくというようなことです。ああいう関係が、これからはネットだけではなくて、サービス全般に拡大する。それからだんだん、ハードにも拡大していく。現にそうなりつつあると思ってます。
【価値決めが自由になる】
これからの社会ニーズに応じたサービスが、
どういうプロセスでカタチになるのかがわかる。
そうすると、そこの取引関係では、僕が言っている信頼、第三者に信用を預けるんじゃなくて、お互いに信頼に足りる取引相手かどうかというのを、その都度検証しながらやっていくということになります。
ズバリな部分だ。
今の信用通貨というのは中央銀行がなんらかの形で、(本当は保証してないけど)貸し方の信用を保証してるようなフィクションを作り上げるという、管理通貨体制です。
同じ特集で、「共同幻想」という
言葉を使っていたなぁ。
エコマネーは、そうじゃない。一人一人の人が信頼に基づいて流通する通貨ということになります。
○ ボトムアップとしてのコミュニティ
「トラステッド・サードパーティー
(Trusted Third Party/第三者信頼機関)」
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「エコマネー・ネットワーク」http://www.ecomoney.net/
地域コミュニティのポータルサイトですから、どんどん自分が自発的にコンテンツをアップしていかないといけない。今、企業サイドのものは、上からかぶせるスタイルだから、ちょっと信頼できない、と生活者に思われているのだと思います。信頼のおけるポータルサイトであれば、一人一人の生活者が、自分で自分のニーズをアップしていって、コンテンツをどんどん提供していくことになります。そこが一つの仕掛けです。
それを、エコマネーに取り組んでいる運営団体が、単にエコマネーそのものの運営団体ではなくて、最後には、ニーズ汲み上げ機構になるんです
この記事は2001年に書かれたものだが、時間がたつにつれて
この考え方や取り組みは、ある種のムーブメントを生み出すかもしれない。Blogしかり。
興味津々。